2005年 07月 14日
A pussycat called Minouche

髪に赤いリボンつけて

昨夜 最終タリスでブリュッセルに帰ったとき
会った 43歳の女の人

高価なレースを纏い
大きなダイアモンドをつけ 
きらきらの四角い眼鏡の向こうから 
こちらをぎょろっと見る大きい目
ロンドンの貴族の集うテーブルで感じる 威圧感
こんな感覚 10代のとき以来
上流であることを誇りに思い その文化を 褒め称える
ああ 我が人生も その考えのなかを 通り過ぎてきた
こんな 人に会うのは久しぶりだ
懐かしくさえある
あのときは この考えが 絶対で 正しくて それから離れるのが恐ろしかった
特急列車の窓にうつる 彼女のダイアモンドと 
金色の三日月

アフリカにダイアモンドの山を所有し
アントワープ ブリュッセルで 事業を開く ユダヤの大家族
女はいつも 輝いていることが大切 と
何度も聞いたようなせりふに 力をこめて
深夜の中央駅で いつかお茶の誘いをうける
携帯番号とメイルアドレスの書かれたその紙を片手に
一流の笑顔で 一流の車に運ばれ 夜もすっかり更けた街の明かりになって 
消えていった 女の人
過去の幽霊
いつか どこかで また すれ違う日まで 
アデュー
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by eloundamigio | 2005-07-14 05:00 | animals | Page Top↑


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